【長編】sadist and masochist love stories

「てかさ。湊司に相談あるの。」


「あっ?」


俺は、いやそうに声を上げた。


てか、“あ”に濁点がついてたと思う。


「今日、暇?」


「家に来るならいいぞ。」


「うん。わかった。じゃあ、湊司の家に行くね?柚希さんに久々に会える。」


みなみは、嬉しそうだった。


てか、みなみは、俺の母さんを柚希さんって呼ぶ。


おばさんじゃないからって。


いつまでもきれいな人にそんなこと言えないとか。


俺にとって、母さんを誉めてくれるのは嬉しい。