「それよりも陽生よ。
みなみちゃんとは、どうなの?」


「どうって、幼なじみのままだし.....」



陽生は、拗ねていた。


「母さん。
陽生は、みなみに幼なじみを楽しもうって言われたばかりだよ。」


「湊司、言うなよ。」


陽生は、拗ねて口を膨らませながら俺を見た。


今のは、俺を睨むとこじゃないか?


やっぱ、陽生だ。


「陽生、絶対にみなみちゃんをゲットするのよ。」


母さん、命令かよ。


そんなに、みなみが嫁に来てほしいか。



「えっ?
なんで?」


陽生は、知らないんだよな。


「母さんは、みなみにうちに嫁に来てもらいたいんだよ。」


「か、母さん。
気が早いよ。
けど、がんばるよ。」


陽生は、照れた。


けど、みなみを好きだから気合いが入ったみたい。


将来の障害が少なくなった事だもんな。


まあ、うちの両親は変わってるから仕方ないか。


変わってるは、語弊かな?


まだ、若いから理解があるが正しいのかな?


まあ、とにかく俺は、陽菜と別れないようにしなきゃ。


まあ、手には入ったから、一生、手放す気はないけど。


心だけじゃなく体もつながりたい。