紅の系譜

「ねぇ、あなた環さんとそっくりだけど一体どういう関係…?!」


きっと環さんの居場所まで知ってるんだから、何らかの繋がりは絶対あるはず…!


「俺は環じゃない。…真(マコト)だ。覚えときな、紅葉。」


環さんの顔をした、「真」が私のほうへ寄ってくる。


「な、何か…?」


私は真という男の発する妖艶な雰囲気に飲み込まれそうな錯覚を覚えた。