紅の系譜

暗くてよく顔が見えない…多分、この男が立っているところが、出入り口だと思うんだけど…


私が外へ行こうとすると、いきなり腕を捕まれた。


「待てって。まだ下はアンタをつけてきた奴らがうろついてる。この街は俺みたいにお人好しじゃない、次に奴らにでも捕まってみろ、誰も見て見ぬフリさ。」