紅の系譜

「あんた、あのまま奥に進んでたら確実に周りの男にやられてたな。」


「…どういう事?」


「あんた気づかなかったのか?途中から後付けられてたんだよ。そりゃ、こんな何にも知りません~って顔でのこのこ歩いてたら、カモとしかいいようがないぜ。」


要するに、助けてくれたのだと思うのだけれど、言い方が気にくわない。

「ありがとうございました!私、もう行かなきゃ。」