家を飛び出して、私と昇は手分けをして環さんを探した。

この近くで、環さんの行きそうなところ、寄りそうなところ。

とにかく可能性のありそうなところは全部探した。

「紅葉!環の手かがりとかあったか!?」


「全然ダメ…!何もなし…!」


「クソッ…この街で、探していないところなんてもうあんまりないぞ?」