「とにかく、はっきりしてることは、環が現場にいたこと。そして、環は女のほうの事件に関して、何らかの事情を知っているってことだ。」 環さんを信じていた気持ちを裏切られたような痛みが走る。 今にも泣きそうな私の隣で、昇は事実を整理して淡々と話す。