紅の系譜

「具合でも悪いのか?・・・うーん、熱はないな。」


昇はいきなり私の額に手を当てて、熱があるかどうか確かめ始めた。


「ちょ・・・・昇、熱はないってば・・・。」


「環関係で何かあったのか?」


「そういうわけじゃないけど・・・。」