紅の系譜

「ぐ・・・が・・・・」


若い男性を包んでいた炎はすぐ止み、骨は跡形もなく
燃え尽きて粉状になっていた・・・・。



「いやあ!な、なにが・・・いったい・・・」

「紅葉、見るな!」



錯乱している私を、抱き寄せて、悲惨な状況が見えないように
環さんが私の目を手で覆った。