紅の系譜

次の瞬間-!


「う・・・・うあああああああ!!!!!!」


私は、つぶっていた目を開くと、若い男性は身に火をまとって、
苦しいと叫んでいた。


「なんだ、こりゃ!だれか、だれか助けてくれ!」


カフェのマスターがあわてて水をまいても、一向に火は収まらない。


「紅葉!早くこっちへ!」

環さんの声がするほうに、私は無我夢中で駆けよった。