腕時計をみると、昇と約束した10分はとうに過ぎていた! 「いけない!環さんごめんなさい、今日はこれで帰るね。」 「いや、俺こそ予定があるのに引き止めて悪かったね、じゃあ紅葉、また明日」 「ええ、また明日!」 私は急いで昇の待つ校門へと向かった。