紅の系譜

「わ、わかりました。」
こんなふうに面と向かってデートを申し込まれたのははじめてでドキドキする。

「じゃあ、まずは明日、学校終わった後の帰りにカフェでも寄ろうか。」
「は、はい。」

「はは、紅葉気づかないうちに敬語になってるよ。あ、ごめん約束の10分過ぎてしまったみたいだ…」