紅の系譜

いろいろ考えている間に、私は理事長室の前までついていた。


「失礼します。」


ドアをノックして中に入ると、吹き抜けから漏れる光が反射して、一人の若い男性のシルエットが映し出されていた。


「ようこそ。成瀬川、紅葉さん?」
「あ、あなたは・・・・!」