紅の系譜

「なぜかな…今言わないと、この先言えない気がして。幼なじみの延長でこのままでもいいかなと思った時期もあったし、紅葉の気持ちを聞く自信もなかったのかもしれない。」

私の頭の中は混乱していた。環さんと付き合う…?憧れてはいたけど、考えたこともなかった…!
混乱している私に近づいた環さんは、私の髪に口づけた。

「!?」

「ごめんね、紅葉…いきなりでびっくりしたよね」