学園(吟)

「はあ、はあ」

お互いに息が荒い。

しかし、吟ネエは腰に足を巻いたままである。

「吟ネエ?」

「まだ足りないな」

「まさか、もう一回とか」

「当たり前だろう?確実にアチシを孕ませるには一回じゃ足りない。それとも、その程度なのか?」

もはや、強制的と言わんばかりだ。

種馬と変わらないような気もするが、吟ネエがやる気なのだから付き合うのも悪くない。

「よし、やるぞ」

気合を入れて、下半身に力を入れる。

「まあ、待て。今度はアチシが攻めてやる」

俺を寝ころがし上に乗っかる。

「ちょ、ちょっと!」

腰の動きが速い。

これがベッドの上での戦いを続けてきた人の力か。

まさか、マスタークラスなんじゃないのか。

「く」

三擦り半とはよく言うものだが、実現してしまいそうな勢いだ。

「ふふ、もう降参か?」

「吟ネエ、こんな技術、どこで学んだ?」

「男に仕込まれたり、自分で磨いたり、だ」

事実とはいえ悲しくなるところだが、気にしても仕方がない。

過去は過去。

吟ネエの生きてきた証だ。

何度も言うが、俺は吟ネエの全てが欲しいのだ。

今、吟ネエの心が傍にあるのなら、それでいい。