学園(吟)

「吟ネエ?」

「今日は記念日だ。めでたい日に壁など必要ない」

「マナーなんだけど」

「アチシと一緒に歩むといったのは嘘か?」

「嘘じゃないけど、子供が出来たらどうすんの?」

安易に子供を生むような事で、誰が不幸な思いをするのかといえば、俺達だけではなく子供も然り。

子供が子供を育てられはしない。

成長というのは、ただ、肉体が大きくなるだけでは当てはまらない。

責任、義務、道徳などの教育を、躾と共に出来る大人が傍にいて初めて成り立つ。

大人が子供を導き、子供が大人になる事を初めて成長と言うのだ。

社会に出る際に、ちゃんと教育を受けてこなかった子供が上手く行くかといえば、そうじゃない。

「アチシは、お前との子供が欲しい」

「そんな簡単な問題じゃない」

俺の解説が無意味になってるじゃないか。

「一つ言う。今はやるか、やらないかの二択しかない」

脅迫じゃないか。

「おいおい、本気で言ってるのか?」

断ったら、他の男とやりにいってしまいそうだ。

「本気だ」

覚悟を決めるしかない。

「吟ネエ、デキたら、ある程度の年齢まで自由がきかなくなるんだぞ。それを、解っていってるんだな?」

「ああ」

真剣な眼差しには、嘘はない。

「解ったよ」

吟ネエと一つになる事も、子供を作るという事も、覚悟を決めた。

俺は、自分のイチモツを吟ネエの膣内へと挿入しようとする。

しかし、初めてなので、位置が定まらない。