学園(吟)

しかし、一回だけで、すぐ大人しくなる。

吟ネエもこれくらい大人しかったらと想像してみると、あまりにかけ離れていたので却下した。

ゆっくり丁寧に洗っていく。

「にゃあ」

悲痛な泣き声なのかは解らないが、洗っている途中、ロベリアは鳴き続けていた。

そんなロベリアに良心の呵責を感じながら、綺麗にしていく。

顔の部位はデリケートらしく、入らないようにして洗い続ける。

二回ほど洗い、最後にお湯を流して終了。

風邪を引きやすいので、素早くタオルで拭いた。

しかし、吟ネエに抱かせると元も子もないので、ロベリアを俺の部屋に待機させ、風呂に入るように促す。

「お前も一緒に入るアル」

「え、ええ?」

多分、一緒に入ったら、また胸を揉む事になるだろう。

先ほどの渚さんの喘ぎ声を聞いているのなら尚更だ。

「お前にもノミがついてるアル。そんな奴にロベリアは任せておけないアル」

「吟ネエ、疲れてるしゆっくり入りたいだろ」

「いつから言い訳がましい男になったアルか」

「そうじゃないけれど」

「お前の言葉は偽者あるか?」

偽者とまで言われたとあっちゃ、断るわけにはいかない。

「解ったよ」

風呂場をひとまず洗い、お湯を入れて入る準備を済ませた。

「じゃ、お前が先に入るアル」

「俺は後から」

「つべこべ言うなアル!」

服を剥ぎ取られ、後ろから蹴りを入れられ、風呂場へと押しやられた。