学園(吟)

猫を抱く吟ネエも絵になるな。

見とれてる場合ではない。

今さっき問題を起こしたばかりでなんだけど、やるしかないようだ。

家の中に入り、渚さんの姿を見つけようとした。

しかし、渚さんの捜索は断念せざるを得なかった。

「おいおい、真昼間からか」

さすが吟ネエの家系というべきか。

閉まっているドアの向こうからは、渚さんの喘ぎ声が聞こえてくるのだ。

普通、もうちょっと音量を下げると思うのだがな。

親戚の子や実子がいるというのに、お構いなしだ。

相当、たまっていたに違いない。

ロベリアの件で渚さんに尋ねようなモノなら、車に衝突されるような事になりかねないだろう。

今は諦めようと後ろを振り返ったところで、ロベリアを抱えた吟ネエが悔しそうな顔をしている。

「渚の奴め、アチシよりも上手い声を出すアル」

「え、ええ?」

「あの声は何人もの男を燃えさせてきたアルな」

何で、経験人数を把握出来ているかのような事を言えるのか。

確かに、渚さんの声には魅力はあると思う。

耕一さんも、燃えているのか。

萌えているというべきか。

しかし、女性は早く終わらせるために演技で声を出すという事も、たまに聞く。

でも、今の激しさから考えると演技とは考えにくい。

それすらも気付かせないほどの演技力の持ち主なのか。

喘ぎ声を分析している場合ではないのに、考えさせられるな。