学園(吟)

そう言いながらも、俺はDVDをセットした後に吟ネエの解説つきで見る事になった。

「アチシとしては、もっとコアな趣味に走ってもよかったと思ってるアル」

それはあれか。

もっと危ない橋を渡るべきだという事か。

今でもお茶目してるのに、過剰に茶目っ気を出して捕まるのだけは勘弁して欲しいところだ。

「でも、一般的に普及してる行為だからこそ、人気も上位を取れたんだと思うぜ。コア過ぎると、一般人が寄り付かなくなるじゃないか」

「お前は詳しいアルな」

メモをしているところ、研究熱心なんだろう。

「そこを褒められても、嬉しくないんだけどな」

DVDの内容は他の男とキスをしたり、本番行為をしたりしている。

嫉妬心はあるが、客観的に見る目も同時に持っていた。

吟ネエの表情が演技っぽく見える。

喘ぎ声とかは当然出してるし、素人目で見れば雰囲気も出てるだろう。

DVDを見る男の気持ちを高ぶらせなければならないのだから、演技をするべきだとは思うのだがな。

「性欲を満たす相手ではあるけど、気持ちはあまり高ぶらなかったってオチか」

「よく分かってるアルな」

「何年付き合ってきてると思ってるんだよ」

最終的にフィニッシュして終了。

次の場面は、学園のブレザー姿で登場した。

「なるほど」

学生時代の事を知ってるから、ブレザーだろうとセーラーだろうと、あまり驚きはしなかった。

「お前はどんなコスプレが好きアルか?」

「そうだな」

吟ネエが着用してて盛り上がる服。

「普段は絶対着ないような巫女の服とか、かなあ」

「いいアル」

そう言いながらも、メモをしている。

購入するつもりでもあるのだろうか。