学園(吟)

俺はコンビニに寄るとうそをついて近くのネットカフェにより、ネット様の力を借りる事にした。

本名である『葉桜吟』で検索してみると、予想通りのDVDパッケージが現れた。

「本当にあるとはな」

目前にあるのは裸で写っている吟ネエの表表紙だ。

何故隠していたのかという事を聞けば、聞かれなかったからと返ってくるのは目に見えていた。

離婚という言葉も浮かび上がるが、落ち着いていた。

今までが今までだったから、耐性がある。

更にクリックしてみると、裏では楽しんでる吟ネエの場面がいくつか切り取られていた。

発売日を見ると、最近になっていた。

「なるほど」

結婚前でもなく、出産前でもない。

身体が安定していたのなら、まだいいだろう。

しかし、渚さんはともかく、俺の両親には見せられないな。

むしろ、俺が見てはならない部分ではあるんだけどな。

知ってしまったからには、最後まで確認しなければ気がすまなかった。

もう、見たくないというよりは、どこまでやっているのかが気になっていた。

こうなってくると、俺も異常なのかもしれない。

作品数はそこそこ多い。

複数プレイに、外でのプレイなど、頑張っているようだ。

そして、上位に取り上げられてるところ、人気もあるのだろうか。

久々に感じたもやもやだ。

一体、どんな言葉を吐いたのか気になって気になって、夜も眠れなくなる。

「置いてるだろうか」

会社名と題名を確認し、レンタルショップに走った。