学園(吟)

吟ネエとすぐには顔を合わせにくく、外で時間を潰そうと考えていた。

普通の女性の考えならば、他の女性と体を重ね合わせる行為には嫌な気分になるものだ。

吟ネエは普通の女性ではない。

しかし、女性である事には間違いはない。

やれといわれたからやったとしても、良い気分ではないはずだ。

そう、思ってしまう。

思考しながらも歩いていると、壁に激突する。

「いて!」

しかし、予想外に柔らかい壁であった。

前を見ると、あまり顔を合わせたくはない相手の吟ネエだ。

「ふっふっふ」

普段と変わらない様子だ。

「アチシの母親の味はどうだったアルか?」

「え、ええ?」

吟ネエが暗い顔をしていても、笑顔であっても、怖いのは変わりない。

何を考えているのかが解らないからだ。

俺の事を嫌ってしまったのか。

自分のやった事ではあるが、後悔してしまう部分もある。

「さっさと答えないと、夜通し摂取してやるアル」

「やだなあ」

吟ネエと渚さんの違い。

「答えなきゃ駄目なのか」

「アチシを焦らす行為アルか」

「分かったよ。何だろう、膣の動かし方とかが変わってたかな」

「渚め、やはり、侮れないアル」

親指をかみながら、今後の方針でも思索しているのだろうか。