学園(吟)

「ふふ、今度は丞さんが私を楽しませてくれるんですか?」

乱れた髪。

赤みがかった肌に珠の汗。

フェロモンを感じさせる女の体臭。

妖艶を思わせる微笑。

シースルーから肌蹴た乳房の乳輪は黒く少し大きくなっていた。

妊娠しているせいだろうか。

乳輪が黒く大きくなるのは赤ん坊が見つけられるようにするためだ。

とても合理的なのだ。

ただエロいだけじゃないんだと声を大きくして叫びたい。

乳輪を揉んでみると、白濁とした母乳が溢れてくる。

吹き出るわけではなく、ゆっくりと確実に溢れる。

指についた母乳を舐めるとほんのり甘い。

「甘い」

「赤ん坊が飲む物ですから、甘くなってるんですよ」

「健康なんですね」

母乳が甘いのは母胎が健康であるという証拠である。

不健康である場合、黄色がかったり、味も不味く感じたりするのだ。

ちょっとした食生活の変化で、白濁として甘い母乳になるらしい。

渚さんは見た目から健康そうなので、甘いっていうのも何となく分かっていた。

しかし、赤ん坊の頃に母親のを吸って以降、母乳を味わう機会がなかった。

ずっとこの時を待っていたという気持ちもないんだけどな。

再び味わえる日が来るとも思ってもみなかった。

さすがに、母親のを物心がある日まで吸うのも抵抗がある。

オバさんの渚さんのでも多少なりとも問題はあるが、抵抗はない。

「ふふ、もっと吸ってみます?」

「うん」

直接、乳輪に口を付けて、吸い付いた。

すっかり試験をしているという意識は消えていた。