学園(吟)

攻守ともに行う事になり、両方ともに渚さんを満足させなければならない。

満足という基準がどこにあるのか。

それは渚さんの匙加減にあたるわけである。

でも、やらなくては始まらない。

寝そべってるところに、渚さんが跨る。

「じゃあ、いきますよ」

脳髄まで響き渡る攻防が始まる。

どちらが先に、戦闘不能にさせられるのか。

ゆっくりと腰が動き始める。

電球が点滅するかのように、強弱をつけたような動きだ。

数分経って気付いた事は、渚さんの手腕と性欲は思った以上に凄まじい。

吟ネエが戦士であるならば、渚さんは魔術師といったところか。

戦士は一振りが大きく短期勝負であるのに対し、魔術師は様々な方向からねっとりと攻めてくるかのようないやらしい攻撃が続く。

死ぬか死なせないかのような感じである。

それでも、耐えられなければ短期になってしまうのには変わりはない。

当然、膣の具合も変わってくるわけだ。

これでも、無理をしていないのだろう。

「ふふ」

渚さんの舌は精度が高く、いかに獲物を仕留めるかを知っている。

「渚、さん、こんな技術を、どこで」

「秘密です」

甘い吐息が鼻にかかる。

そして、深いキスにもっていかれ、頭が異世界に飛んでいってしまいそうになった。

防御ばかりしていても、体力が削られていくのは目に見えていた。

授けていただいた知識を使わずに、負けるのは試験の意味がない。

何とか体位を変え、防御一点から攻撃へと姿勢を変えた。