たん、たん、たん!! 誰かが階段を のぼってくる。 「んもぅ~みんな遅いから、しんまできちゃったじゃん?」 目に涙を浮かべながら、ちょっと怒ったようにつぶやく。 「…夕飯食うためだけに、どんだけ時間かかってんだよ。」 ようすけが、呆れて ため息をつく。 確かに。 でもみんなに食べてほしいと思う気持ちがある。 だって…… 自信作だし。