「あはは・・・責任取っていただかなくて結構ですから・・・・」

「そうか・・・彼氏がいるんだもんな」

「だから・・・・大出 旬は彼氏じゃないって・・・・・」

「無いのに?ほ~~崇高な精神の持ち主だねぇ~ますます 惚れた!!」

【惚れていただかなくて結構。しかし・・・・こんなドクターが
 マジで血液について研究してるん?マジで私とあいつの血液の
 相性がいいって・・・・信じられないよ。本当・・・・】

「ところで 先生にお願いがあります。」

「なに?」

「大出旬には 骨髄の出所を言わないでほしいんです。」

「ああ・・・言わない決まりになってるから 言わないよ。」

「そうですか・・・・それじゃ 彼が移植を受ける気になったらお知らせください。」

「えっ?君がその気にしてくれるんじゃ・・・・」

「私の骨髄提供を受けろって?そんなの変でしょ?ドクターのお仕事です。
 それでは!!私はこれで!!」

「珈琲でもどう?隣の喫茶室のは うまいよ!!」

「結構です!!」

「命預ける ドクターにつれなくしたら こわいんじゃないの?」

「脅迫までするんですか?」

「これは 脅迫とはいわないでしょう?」

「じゃ なんていうんですか? 袖の下的 ごますり?」

「いやぁ~スキンシップ」

「ドクター スキンシップの意味 おわかり?」

 そう ドクターに叩きつけて私は 食堂を後にした。

追い返されたけど・・・・なぜか足が 大出 旬の病室に向いていた。