1時間ほどして あっこねーさんがやってきた。

食卓の上のチャプチェを見て うれしそうにいった。

「ラッキー私 夕飯まだなのよ。はい!!値は張るけど おいしい お酒かってきたの
 つまみにして飲みましょ?!」

「あの・・・大事な話なんですよね・・・・しらふの方が・・・・」

「硬い事言わないの!! それにお強いんでしょ?」

 【・・・って・・・・・おい!誰から聞いたんだよ・・・・】

チャプチェをつまんだ あっこねーさん 目を丸くした。

「おいしいじゃん!!見かけによらず 家庭的なところがあるのね!!」

【って・・・・あっこねーさんまで、私を非家庭的な女と思っておりました?】

グラスを用意して チャプチェつまみでちびちび・・・・

あっこねーさんが 少しうつむき加減で言った。

「あの子 今のままだと 大変な事になるのよ・・・」

「あの子って・・・・大出 旬のことですか?」

「そうよ。他に誰がいるのよ。」

 【確かに・・・・】
「あいつになにか・・・・」

「あの子 再生不良貧血なのよ・・・・」

「えっ???」

「まぁね・・・・病んだのをきっかけにそういう 病気を発症する
 患者さんって稀にいるのね・・・・」

「治療法は あるんですか?」

「あるわよ・・・でも・・・・」

「あの馬鹿うけようとしない・・・・・」

「そうなの・・・」

「なんで?」

「あなたが 一番良く わかってるんじゃない?」

あっこねーさんが 優しい微笑を浮かべ言った。

「私が 原因だと?」