「酷い女で悪かったね。」

「あれ?怒ってる?」

「別に・・・」

「あ・・・そこの 喫茶店。」

「そう。」

「そうって・・・・」

「わざと 携帯忘れたの?」

「いや。」

「じゃなきゃ 無理と?」

「焼もちやいてる?」

「なんで 焼もちあんたに 焼かないといけないわけ?
 私が 携帯ここへ届けるまで どのくらい 苦慮したかわかってる?」

「そうだね。」

「なんで 連絡先1ついれてないわけ?」

「ここで 言い争うのもなんだから、まぁ 中へ・・・・」

「いいじゃん!!ここで・・・」

「俺はいいけど 人目あるよ。」

【うっ・・・・・そうでした。 こいつは 有名俳優だし・・・・】

あいつに そういわれて 仕方なく 局のそばの喫茶店に入った。

店員にピザとサラダコーヒーを頼むとあいつがサングラスをおもむろにかけた。

「かけないほうがいいよ。」

「なんで。」

「有名人ですって 逆に宣伝してるみたい。」

私にそう 嫌味を言われて あいつが しぶしぶ サングラスを外した。

「で?なんで 連絡先1ついれてないのよ。」

「入れてくれる?あんたの。」

「なんで 私の?」

「俺、連絡先は1つでいいんだ。」

「じゃぁ、さっきの 受付のさっこちゃんでもいれてあげたら?よろこぶよ」

「いつも そうやって 鈍いわけ?」

「えっ?」