「遠慮しなくてもいいのに・・・・」

「するか!!そんなもん。」

バスローブをしっかり 着なおしてと・・・・

熱いシャワーでもあびて しっかり目を覚ましてから帰ろう。

隣で 横たわったままのヨシキを尻目に 私は気を取り直して 部屋をでた。

【しかし・・・・後味抜群に悪い!!悪すぎ!!でも、腹は減ったよね・・・】
 

1件の軽喫茶が目に止まった。


そこで 朝食にしよと 私は何のためらいもなく 入った。

人のよさそうな 店主が カウンターから私を笑顔で迎えてくれた。

「トーストセット・・・・ホットでください。」

「はい。で?トーストは バターだけでいいのかな?」

「えっ??」

「メープルシロップとか、ジャムは・・・」

「あ・・・・あああ いりません。」

「はい わかりました。」

そう言うと 店主が奥キッチンへと消えた。

何気に カウンターの上にあった新聞を広げる・・・

【あっ・・・・・あいつの記事だ えっ???熱愛発覚って?】

みれば サングラスをしたあいつと 綺麗な女性との2ショット・・・・

ショックを受けてフリーズする自分がいた。

【そりゃ そうだよね・・・・・あんなふうに拒んで あいつの事
追い出したりすれば そりゃね。。。。】

心とは裏腹に涙が 朝刊の上に落ちた。

店主が気がつかないフリをしながら トーストとホット珈琲をのせたトレーを

差し出すと 再び 黙って奥へ消えた