胸きゅん彼氏




クラスメート「悠生君って部活とか何してるんですかあー?」


王子様「バスケだよ」


クラスメート「好きな音楽はっ?」

わいわい、ガヤガヤ。


まゆみとあたし以外の女子が王子様にたかっているさなか、あたしはちびちびとジュースを飲んでいた。

いや、あたしもあの輪の中に入りたいんだよ?

だけど、なんか…王子様に喋りかける勇気も無い。


はぁぁ。


盛大な溜め息をついたあたしほっぺをまゆみがつまんだ。

まゆみ「溜め息つくほど気に入ったらならアタックしてきなさいよ」


ありす「ひゃって(だって)へかはなひてー(てか離してー)」

パッとまゆみの手が離れて、ニヤリと笑った。

だから、その笑み不気味ですって。