ルカは静かに眠っていた

「ルカ姉さん・・・」
「ルカ姫・・・」
「うっ・・くっ・・・」
「ルカ姫!?」
「ルカ姉」
「発作だ!誰か呼んで来てくれ!」
「はいっ!!」

バタン

「誰かいる?」
「私が・・どうなさったのですか?」
「ルカ姉が・・」
「ルカ様が?」
「発作」
「ただいま行きます!!」

そして部屋

「くっ!・・うっ・・・」

ルカの表情は苦しそうだった

「ルカ姫・・もう少しの辛抱です。」
「イクト!」
「来たのですか」
「えぇ。ルカ様の容態は?」
「かなり激しい発作。」
「助かるのですか?」
「宮殿に居た時もあったので対処の仕方はわかります・・しかし」
「しかし?」
「こんな発作見た事ないです」
「!?」

ルカが苦しそうに言った

「・・・呪・・・い」
「呪い?」
「まさか!!」
「こころあたりがあるのですか?」
「あぁ。覚えているか?昔宮殿の者が龍を殺した。」
「その時に龍に呪いをかけられその者は死に絶えた」
「あの伝説は本当だったのですか・・・」
「はっ・・・くっ・・・」

ルカが急に立った

「どこに行くのですか?」
「・・・。」

ルカはスタスタ歩いて行く

そしてあの伝説の「龍の塚」で立ち止まった

「まさか・・・」

ルカは龍の塚の奥に行った