カミレンジャーセカンド!


「だから、毎回言いますけど、そういう年代と人を選ぶネタは辞めましょうよ・・・。」


 いったい・・・いくなんだ?


「誰がですか?」


 ・・・・・・・・いや、誰とは言いませんけどね。実くん。


「っていういか・・・そんなことやってる間に変身終わったのだけど・・・。」


 ピンクの言うとおり、彼らがそんな不毛なやり取りをしている間に、すっかり変身は完了していた。


 なんだか無駄なエフェクトやら、効果音やらも用意していたのに、見事に無駄になってしまった気がするが、気にしてはいけない。


「ようやく、あらわれたな、カミレンジャーよ!所で、お前たち『名乗り』はないのか?」


 ブラコンが聞いてくる。


 最近の戦隊物では必ずつき物の、一人ひとりに用意されている『名乗り』


 そういえば、俺は何も聞いていないな・・・。


 っていうか、そういうコトを敵が聞くなよ・・・敵が!


「今回は、そこまで考えていなかった!!!!」


 えばっていうコトではないと思います。レッドさん・・・。


「そうか・・・残念だ・・・でぁ、行くぞ!カミレンジャー!!」


 いきなり飛び掛ろうとする、ブラコン兄弟。


「まった!」


 その瞬間、声をかけたのは、他でもないブルー本人だった。