「そーなんだ。白雪お姉ちゃんにイジワルするなんてひどい奴だねぇ!」
 まるちゃんが怒りながら言う。すると白雪お姉ちゃんは皆の方を見て手を合わせて言った。
「お願い、皆!私をしばらくここに置いてくれない?あんな怖いお城には戻りたくないの。何でもお手伝いするからお願い!」
 もちろん僕達の答えは皆同じ。皆でニッコリと笑う。
「もちろんいいよ!お部屋1コ余ってるしさ。」
「ほんと!?ありがとう皆!よろしくね!」
 白雪お姉ちゃんは顔を上げて涙を流しながら言った。
「大変な人は助けなきゃ可哀相だもんね。ぼくポッケ。よろちくね。」
「あたしはチビよ。一番お姉ちゃんなの。」
「僕はアレックス。」
「僕まるちゃんでーす。」
「あたちはナナちゃんよ。」
「僕はガッちゃんってゆーの。」
「僕ショコラちゃん。一番年下なの。」
「ふんふん、ポッケにチビ、アレックスくんにナナちゃんにまるちゃん、ガッちゃんにショコラちゃんね。」
 こうして僕達7匹のワンコは白雪お姉ちゃんをお家に置いてあげることにしたんだ。それにしても白雪お姉ちゃんをイジワルした王子ってほんと許せないなー。