「ひーひーふーですよー」




看護婦さんがあたしに
優しく教えてくれる



「っ…」



息なんかまともにできないくらい

苦しくて

痛くて



お母さんが鼻からスイカとか言ってて
馬鹿馬鹿しいと思ってたけど…






まじ痛いし…




「ん~…」





『おぎゃ…』




それを合図に大声で泣き出した

赤ちゃんの声







産まれたんだ…