「那稚いるかな?」



予想外の言葉らしくて
教室がザワつく。


「あー。そっかー。美樹と
しゃべってたのかー」


椿が意味不なことを言ってきた。



「どういう事?」

「あー。那稚がさっき教室を
用事!!って飛び出していったから」


なんだかその言葉がとても
うれしく感じた。


「へぇ。で、どこかわかる?」


「わかんね」


「そりゃ、どーも」


何無駄に時間つかってんだよ!!
聞かなければよかっ…

「あ!!美樹!!」

「ん?何?杏。」


「ケーバンとアドならあるよ。」


「杏、その番号、俺にも頂戴♪」

「あははー。いいよー★」


ナイス!!こいつは幼馴染なだけあって
いいツラしてやがる。