バタン!! あたしが泣いているのに 気づいたあいつは なぜかすこし悲しげな、驚いた 表情を見せて、 唇を静かに離した。 「…は…最低…」 とっさに出た言葉はコレだった。 あなたに向けた言葉じゃない。 これはあたしが悪い。 困らせるだけだ。 そう思いながらも、あたしは屋上の どあを開け、 走って出ていた。