美樹side~
朝、俺は那稚に内緒で
光に電話をかけた
…もちろん俺は番号を知らないから
那稚の携帯で。
「もしもし?」
「よぉ。俺だけど」
「なんやねん。美樹かい」
「那稚じゃなくて悪かったな」
「…俺を殴りに来るか?美樹」
「あぁ。殴りてぇよ。」
「別に覚悟はしとるで俺も」
…覚悟の上でやった事なんだ
あいつはきっと、ずっと那稚の事
思ってたんだな…
「ごめんな、美樹」
「別に…那稚が許してるから
俺は何も言わねぇよ」
「そっか…てか俺、結婚すんねん」
「…は!?」
「もちろん好きでもない奴とやで?」
そう言い、あいつは少し笑いながら言った
その言葉は
とても残酷なモノだった
「親同士」ありえねぇよ…光
お前はそれでも那稚が好きだから
無理やりでも抱いたんだろ?

