俺様王子とツンデレ彼女!?










俺はその夜
那稚を

優しく
優しく
抱いた


途中

震えて
何度もためらった
目を瞑る那稚は

いまにも壊れそうだった






「目 開けろよ」


「っ…美樹」


「俺だよ?那稚
 
 那稚に今触れてるのは俺だよ?」


「うん…あたしの大好きな

 美樹だね…」






そう言ってふっと笑った


「那稚?
 
 次はかならず俺がお前を守るから

 だから…那稚のぜんぶ、俺に頂戴」



「美樹にあたしのすべてを託すよ…そのかわり

 美樹の頭の中…あたしでいっぱいにして…」