「杏、なんでそんなに暗いの?」

「やっ…ちょっと…」


「どーせ椿の事考えてたんだろ」



美樹があたしの声を横切って言うと
杏が…



赤面した





わぁ

本気で椿を好きなんだ


…とあたしは心の中でぼそっと
呟いた




椿はこの時間いつも
あと残りわずかでくる

文化祭

の実行委員長をやっているので
忙しくて来れない



「俺も相談乗ってやるよ♪」


営業スマイルで言う美樹



そして

「ありがとう!!さっすが王子様!!」

と手を握る杏