陽一の方をチラッと見ると不良集団に何やら話しているみたいだった。

陽一に何か言われた不良集団達はあの細い常に睨んでます!みたいな目を見開いた。


私が何何?とずっと見ていると不良集団たちはスッとその場から離れていった。



不良集団たちをじっと見ていた私は陽一が帰って来た事に気付かなかった。


「ふうかっ!」


「えっ!!あっ陽一。」


「待った?ごめんな」


「ううん」


陽一は私の手をもう一度繋ぎながら頭を撫でてくれた


「あいつらにちゃんと言っといたからさっ」


ニカッと眩しいぐらいの笑顔で陽一は言った。


「うんっ」


「じゃあ行くか!」


陽一は私の手をとりながら建物の奥の方へと進んでいった