先生と……、ちゅ-……。





私は自分の唇に手を当てなでてみる。あの時の感触がまだ残っていて、それを思い出すたびに、身体が熱くなる。







「なぁに唇ばっか触ってんのよぉ、恭子っ!!!」






「え??べ、別にっ!!!ちょっと荒れてるかなって!!」




「えぇ〜??そんなことないみたいだけどぉ〜??」





美香子はニヤニヤしている。荒れてる、なんて言い訳だろうと、ふんでいるようだ。早く言えと言わんばかりの顔に負けてしまい、放課後、ファミレスでガールズトークをすることになってしまった。








「で、でっ??なんかあったんでしょ〜??修二??」





「なんで、修二なのよっ!!??」





「えぇ〜…、じゃあ工藤クンでしょ??」






「え、う、うん……。」






「ぎゃあ〜っ、おめでとうっ!!!とうとう教師にまで手を出したんだあっ!!!」




人目を憚らず、美香子はテーブルごしに私を抱きしめてきた。





「く、苦しいってばあ。」






てか、手を出されたのは私な気がするんだけど、美香子は私が手を出して落としたもんだと思ってるみたいだ。