あの男は私に嘘をつく

「大丈夫。お前はとりあえず、1週間謹慎ってことでおさまったから。受験控えてるしな。家で勉強できるし、それでいいだろ??」









「私のことより、先生のことだよっ!!」









私のどなり声は、準備室中に響いた。あわてて口を押さえる。







先生は、にこっと笑った。状況には不釣り合いな笑いであった。








「俺、日本出る。」









「………え??」











「前から外国にいるおじさんに呼ばれててさ。そっちでしたいこともあるし、いい機会だから行こうと思う。だから…、もう明日発つんだ。」














「ま、また嘘でしょ??明日なんて……、急すぎる……。」