「オレ、学校に異動願い出そうかなって」 テーブルに頬杖ついて 自分の気持ちが揺れないように 高野先生に話した 「来春には別の高校に異動して 引っ越しもしようかと。 絆のそばにいるべきじゃない 泣いてるあの子を抱きしめて オレはそう感じました」 「柊は後悔しないのか?」 ―――――――――後悔? 「どんなに離れても オレの愛は結のそばに 一緒にいる事だけが愛する事じゃない 離れる事だって愛する事だ――――――――――」 結とは 愛してるから一緒になって 絆とは 愛してるから離れるんだ