どのくらい泣いたのか
涙が乾いて固くなった頬を
先生の胸につけて
私は ぼぉっと放心してた
泣きすぎて頭が軽く痛い
先生は
ずっと 私の髪を撫でたり
背中を擦ったり
部屋の静寂と先生の鼓動が
私の耳に響いた
少しダルい身体を起こして
うつむきながら
ゆっくり先生から離れた
「……………ごめんなさい」
鼻声で呟くと
そっと頬に温かい手のひらが触れて
ゆっくり
先生は親指で私の頬を撫でた
………先生?
顔を上げ先生を見つめると
先生はすごく複雑な表情をした
優しくて悲しげで
切なそうで嬉しそう
そんな表情をして
私の頬をゆっくり指で撫でた
この気持ちは
なんだろう?
先生の手のひらは温かくて
優しい指の動きは懐かしくて
ドキドキするけど
安心する――――――――



