「おじゃましま~す……」 先生のお家の玄関で靴を脱ぎながら 鼻から おもいっっっっきり 空気を吸い込む うぅ~~~~ 先生んちの匂い~~~ スッゴク懐かしい…… なぁんにも 変わってないね ―――――――――――なに? 今、無意識に懐かしいって… 私が思ったのに なんだか 私の中の誰かが思ったような そんな言葉が浮かんだ 玄関で呆然とすると 「山本?」 リビングのドアノブを握り こちらを振り返った先生が 「早く上がりなさい?」 不思議そうに私を見てた