「絆の言うとおりだったよ。
オレは変わることが怖かった。
変化が怖かった。
結がいない。それを きちんと受け入れていたけど
結がいなくても、結がいた頃と変わらない生活をすることで
オレは必死に結にしがみついてたんだと思う。
時間の流れを変化を嫌って
……ずっと絆に出逢うまで」
………動いた
動いたんだ、先生の時間。
「絆と出逢って、最初は結が帰ってきたみたいに嬉しくて
だけど、絆。キミは結より頼りなかったなぁ」
「………ひどい」
私が呟くと先生は笑って
「ごめんなさい。
うん。だけど、目が離せないのは結と同じ顔だからってだけじゃなかった
今ならわかる。
オレはいつも絆が困っていないか、ドジしてないか、心配で目が離せなかった。
いつでも絆を助けてあげたくて
それがオレの楽しみでもあったし、支えでもあったよ。
キミがあの高校に入って
オレは毎朝、出勤するのが
楽しみだった」
これ以上ない嬉しい言葉だった
私が先生の楽しみで支えだったなんて
これ以上ない幸せだった



