ケーキ屋さんには
ショートケーキが2つ残ってて
これは神さまが私たちのために残していてくれたんだと思った
ショートケーキを買って
車に戻ると
先生は助手席の私のひざの上にポンとケーキの箱を置き
エンジンをかけて
ポツリと言った
「付き合って欲しいんだけど
ダメかなぁ?」
「………………」
つ、つつつつつつつつ?
「ダメか、やっぱり」
わわわわわわわわわわ
「ら、らめじゃないれす!
(ダ、ダメじゃないです!)」
力んで言うと息が荒くなった
一瞬で額にも手のひらにも汗が噴き出す
「本当に?」
先生は表情を明るくして
「良かった。もう夜遅いし
ダメかと思った。
じゃあ、今日はもう少し付き合ってもらおう」
……………ん?今日は?
「急に海が見たくなってさ
付き合ってくれるかい?」
海?
付き合って……って
海ですかぁ?
ガク~っと肩を落とし
「先生が望むなら、いつでも どこでも付き合いますよ………」
「そうか。絆は優しいな」
満足そうに笑いながら先生は車を発進させた



