Strawberry on the shortcakes




私が泣いたせいでカレーは焦げてしまった



それでも、ダイニングテーブルにふたり向き合い



「い、いただきます」


ドキドキしながら
スプーンを掴む



私も先生もスプーンを掴んだまま固まり、目を合わせた



「絆、食べなよ」



「せ、先生こそ」



「なんだよ、あんなに楽しそうにジャム入れたじゃないか

絆がまず食べなよ」


「やぁだ!先生が先に食べてよ」



お互いに
「むむむ」と にらみ合い



「じゃあ、『せーの』で一緒に食べよう」


先生の提案にコクリとうなずき



「「せーの」」



 パクっ



「………………」
「………………」



スプーンをくわえたまま
見つめ合う



「ふ、普通にカレーだな」


「ふ、普通にカレーですね」



スプーンを皿に置いて


「…………ふっ」
「…………ふふ」



 「「あははは」」


ジャム入りカレーは拍子抜けするほど、普通にカレーで



妙な安心感に包まれ
私と先生は笑いあった



「カレーの味って最強だな」


先生の言葉に
コクコク私はうなずき


「ジャムの味しない。
むしろ焦げの味の方が」



カレーの味の強さに感心しながら先生と私は完食した



もしも料理に失敗した時は
カレールウ入れちゃえば
全て解決するね。


なんて笑いながら