Strawberry on the shortcakes





自分1人だとケーキを買う気もしないもんだなぁと



普段と変わらない夜を過ごし



翌朝、冬休みの初日とも あって



9時過ぎに目を覚ました



カーテンを開けると眩しい陽射しがさしこみ



目を細めて見た
街の景色に雪はなく


やっぱり、積もるわけないよね



着替えて キッチンをのぞくと



パンもシリアルも きらしてて



朝食を買いにコンビニへ行こうと財布を持ち、コートを羽織り



スニーカーを履いて玄関のドアを開けると



 コツンッ

ドアに何かが当たる音がして



「?」


不思議に思いながら
マンションの廊下に出て
ドアを見ると




「――――――――……っ」




綺麗な紙袋が
ドアノブに提げてあった




「………な、なんで……」



震える手で紙袋を取り



中に入ってたピンクの袋とリボンで可愛くラッピングされた物を見る




慌てて 家の中に戻り


リビングでリボンをほどくと



中には香水が入ってた



「…………なんで……?
どうして……………?」



メッセージカードも入れてない


なのに


先生、すぐ気がついて


夜、プレゼントを買ってきてくれたのかな