先生は
もう私に隙を見せなかった
先生は大人で私は哀しいくらい子供だった
私の恋は先生の手によって
道をふさがれる
胸の痛みが
指先やつま先まで降りて
呼吸をするのも やっと
だけど
「先生………。
だったら、いつまでも独りでいないでください」
先生は無言だった
目を隠しているから
今、先生がどんな表情なのかは
わからない
「先生が私の気持ちを受け入れないってことはわかった……」
本当は さっきの先生の言葉には納得出来ていなかった
先生はズルい
私の気持ちを断るなら
一言、
私には恋愛感情を抱かないって
嫌いだと言って
私の想いを粉々に砕いて壊してくれた方が
よっぽど良かった
私の中には 未だに
先生が好きだって気持ちが
ドクドクと鼓動をうつ度に膨れ上がってる
正論を並べ立てて
私を
受け入れも傷つけもしないで
先生は逃げようとしてるでしょ
…………ズルいよ



