「寝たんだ」
固く閉じたまぶたの裏
暗闇に響く修ちゃんの声
「お前が藤代んちにいたあの日の後、告ってきた女の子と
オレ、寝たんだ
なんかさ、本当に胸ん中
ぐっちゃぐちゃで
『ずっと好きだった』
なんて言われて
別に好きでも何でもないけど
なんだろうなぁ…………
もしかしたら、その子と自分が重なったのかもな…
その子を抱いてるとさ
すげぇ あったかくて
受け入れてもらえると柔らかくて安心して
この子はオレのために
こんなに温かいのかもって
そう感じた……………」
私は ただ黙って修ちゃんの声を言葉を聴いた
修ちゃんが話す度
胸が しん…と静かになって
「オレな、まだキッズが好きだ
全然、好きだよ
だけど
やっぱり、あったかいのがいい
今は好きじゃなくても
明日は今日より好きになるって
はっきり わかるから」
濁りのない透明な
ただ真っ直ぐな言葉
修ちゃんらしいな
「キッズ」
呼ばれて ゆっくりまぶたを開き
隣にいる彼を見上げた
ああ……
この目だ…
彼は
いつも この目で私を見つめてた
いつも 私を想ってくれてた



